FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

投資をしている人はやっぱりレア?やってるのは22%

最近、資産運用とか投資というのが、限られた人しか関心のない、レアなことなんだなと実感してます。マネー関係で、多くの人は節約以外は興味を持たないようです。または、ポイントが付くなど得する話、ですね。

 

実際金融庁の調査(2018年7月)でも、「投資を行っている」のは世帯数でいうと22%しかありません。しかも、世帯の過半数を占める金融資産300万円以下の世帯では、わずか6%です。

 

これだけなら、お金がないから投資をしない、とも言えるのですが、実は「必要と思うが行えていない」という人が46%もいます。金融資産300万円以下の世帯でも半数以上がそう考えています。

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※金融庁金融研究センター ディスカッションペーパーDP2018-2 (2018 年 7 月)

 

僕ももちろん、節約も得する話も大好きですが、ではなぜみんなは投資実行しないのでしょう?

 

もちろん、投資をするお金がないというのはあります。個人的には、金融資産が300万円以下という状況で投資をするのは考えものです。少なくとも300万円くらいは生活防衛資金的にキャッシュで持っておくべきでしょう。でも、1000万円を超える人でも20%強しか投資をしていません。これはなぜか?

 

ひとつはやはり、損をする可能性のようです。株でも債券でも、リスクがありますので、値下がりすることがあります。これが感情的にでしょうか、受け入れられないんですね。ただし、単に投資に回せるほどのお金の余裕がないというのもあるようです。やはり、6ヶ月分の生活費くらいはキャッシュで持っておくべきで、財産全部を投資に回すのは考えものですから。

 

損をする可能性、リスクを極端に恐れる姿勢はiDeCoなんかにも現れています。せっかくの投資機会なのにもったいないというのと、iDeCoのように取り崩しが60歳以降となると、その間にインフレのリスクがあります。もちろん、インフレの気がでたら定期預金から株式にスイッチングするつもり、というくらい計算しているのならばまだいいのですが、果たしてどうでしょう。

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この不確実性と、「損をする」ということが、行動経済学的に極めてダメージが大きいため、投資を躊躇させるようです。

 

この流れでいうと、借金をして不動産を買うとか太陽光設備を買うとかは論外なんでしょう。一時的にとはいえ、資産がマイナスになるわけで、とにかく減ることに怯える普通の人にとっては、借入れによるレバレッジは心情的に厳しいと。

kuzyo.hatenablog.com

でもそんな人でも、ローンを組んで自宅は買うんですね。

 

僕からすると、収益を生まないものを借金をして買うなんて、なんておそろしいと思うわけですが、おそらく考え方が根本から違うのでしょう。

 

なお、投資にあまり関心がない人でも、意外と仮想通貨は買っていたり、FXでポジションを持っていたりします。ただ、仮想通貨は含み損を抱えたままでいる人がほとんどのようですし、FXではスキャルピングやデイトレードではなく、スイングトレードをした挙句、一時物凄い含み損を出したけど取り戻してちょっと利益を出して売った、という武勇伝を聞くことが多いです。

 

ちなみに、僕の周りでオプションのトレードをやっているという人には一度も会ったことがありません。VIXも同様です。確かにゼロサムゲームの内容なので、投資に対する興味としてはありですが、資産を増やすという意味の投資手法ではないですものね。やはりマニアックな投資手法です。