FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

サラリーマンが億の資産を築く4つの方法

これまでも書いてきたように、億を超える資産を築くのにサラリーマンは向いていません。給与所得というのが劇的な伸びを見せにくいことと、税制が不利になっているからです。

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実際、過去のデータでも、サラリーマンのまま超富裕層になった日本人は7.4%しかいませんでした。6割以上が、起業することで超富裕層に達しています。つまり、ものすごくお金を稼ぎたいなら、サラリーマンは向かないわけです。 

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 それでも、サラリーマンが起業せずに億を超える資産を築く方法もあるはずです。そこでよくいわれるものから、4つの方法をまとめてみました。

役員レベルまで出世する

ひとつの方法は役員レベルまで出世することです。最近では日本企業でも役員の年収が1億円超えというところが増えてきました。そうでなくても、取締役の平均報酬はこちらの調査によると1556万円に達しています。

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年収が1600万円に達すると、大体の手取りが1200万円くらいになります。月々100万円です。これでも足りない人もいるでしょうが、そこそこの貯金は可能でしょう。年300万円貯金すると、月々の生活費は75万円になります。600万円貯金するなら月々50万円での生活です。

 

ただし問題は役員になるまでにかなりの時間が必要なことです。上記のデータでも、平均年齢は58.8歳。かなり年齢の高い役員もいるでしょうから、何歳で役員になったかはそれぞれでしょうが、セミリタイアというより普通にリタイアしたい年齢です。

 

こちらの記事によると、有名大企業の「最年少役員」といわれる人たちは平均47歳で役員就任だそうです。つまり、ベンチャー企業で一気に昇進して若くして役員にならない限り、若くしてセミリタイアできる資産を築くのは難しいことが分かります。

投機的取引で成功する

もう一つの方法は投機的取引によって資産を築くことです。大きく投資で成功した人の中には、資産がある程度の金額になるまでは、投機的取引が最もいいと言う投資家もいます。

そんな中でもっともあり得るのは、10倍株に2回ベットして100倍するという方法ではないかと思います。私の周りでも、これで数億貯めた人が10人くらいいます。

一昔前で言えば、Jトラスト、ガンホー、mixiなどの小型株に全額投資です。日経平均先物やFXを全力レバレッジで勝負するのもいいでしょう。100万円スタートで億の資産を築くことが目的であれば、分散投資はしてはいけません。

もちろん全損することもありますが、サラリーマンはインカムゲイン投資と同じで来月にはまた給料が入ってきます。投資で全損しても死にはしません。

年2回のボーナスは投機用の資金として毎回100倍を狙うというような投資方法ではどうでしょうか。100回試行以内に100倍になる可能性は十分にあり、合理的な投資法だと思います。

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なるほど、100万円を2回10倍にできれば1億円というわけです。年2回のボーナスを毎回この投機につぎ込むと、1億円に到達する可能性があると。これも一つの可能性ですが、なかなか精神的にもつらそうです。

 

毎回100万円をつぎ込む(全損覚悟)ということと、それがうまくいったときに、もう一度1000万円を全損覚悟でつぎ込むということですから。

コツコツ積み立てる

ではコツコツと積み立てるのはどうでしょうか? 1億円をターゲットとした場合、 毎年積み立てる金額と利回りによって、必要な年数が決まります*1

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縦軸が年数ですが、見やすくなるよう対数表記にしています。これを見ると、利回り15%でも10年で1億円ためるには500万円積み立てる必要があることが分かります。

 

サラリーマンになってから20年後、42歳をターゲットとするには、積立額が100万円なら15%、200万円なら9%、300万円なら5%、400万円なら2%の利回りが必要だということも分かります。株式投資の平均である6%で見ると、だいたい270万円くらいの積み立てが必要そうです。

 

年間ボーナス手取り150万円として、月々の給料から10万円ずつ積み立てるとこんな感じになります。若い内はけっこうたいへんそうですね。

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ストックオプションをもらう

最後の手段が、ストックオプションです。ストックオプションは、企業が役員や従業員に、定められた価格で自社の株式を買う権利を与えるものです。要はロックアップ期間付きアメリカンタイプのコールオプションです*2

 

ストックオプションは、それをもらったら一夜にして億超えの資産となる可能性があるものです。実際、ぼくの友人でも1株のストックオプションが1億超えなんて人がゴロゴロいました。

 

ストックオプションというのは、雇用される側ではなく、資本家側に立って資産を増やすという手法なので、うまくいけばそれだけ一気に資産が増えるというわけです。資本家は出資をしてIPOやバイアウトに賭けますが、ストックオプションに賭けるというのは自分の労働力を現物出資するのと同じようなものです。

 

資本家は複数の企業に出資することで、投資のリスクを下げることができますが、ストックオプション狙いの場合は1社に賭けることになりますね。それでも、IPOを前にした企業というのはダイナミックで面白いところが多いので、ぜひ考えてみる価値があると思います。

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*1:ExcelやGoogleスプレッドシートには便利な関数があって、NPER(利回り、積立額、現在の貯蓄、目標貯蓄)と入れると、そのために必要な年数を出すことができます。FV関数などと併せて便利ですね!

*2:コールオプションと言われたほうが分かりにくいかも。付与から一定期間は行使できず(ロックアップ)、さらに満期日でなくても一定期間内なら行使可能(アメリカンタイプ)なオプションですね