FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

株の利益でもふるさと納税が使える

節税方法として人気のふるさと納税ですが、株やFXなどの売却益についても寄付が行えるのを知っていましたか? 住民税をその分払っているので、寄付金の上限額がアップする形です。

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ぼくは残念ながらすっかり失念しており、昨年まで株やFXの利益分についてはふるさと納税をしていませんでした。今回調べたことをまとめておきます。

 

各市町村のWebに載っている計算式によると、下記が寄付金上限額になるそうです。

個人住民税所得割額×20%÷(90%-所得税の税率×1.021)+ 2千円

そして、個人住民税所得割額というのは、払った住民税(株やFXなど分離課税の場合利益の5%)の20%だそうです(横浜市のページ)。正直、ものすごくわかりにくいです。ただし、株やFXの利益が多ければ多いだけ、寄付金上限額もアップするのだろうということはわかります。

 

計算がかなり不安ですが、上記の式に当てはめて利益額と所得税率から寄付金増加額を出してみました。*1

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※単位は万円

 

ざっと計算すると、100万円の利益を出すと、所得税率が23%の場合で1万5000円分上限が増加する感じです。所得税率によって、利益の何パーセント分寄付金上限がアップするかは決まります。最高の所得税率40%だと、利益の約2%分寄付ができる計算になります。

 

この数字が正しければ、けっこう大きいですね。しかし正確で安心できる計算ができないというのは、非常に複雑な税制ということで、正直、悪い制度だと思います。上限を超えて寄付した場合は税控除されないわけで、取られ損です。

 

総務省などに上限金額のシミュレーションなども載っていますが、これも給与金額をベースにしており、分離課税分についてはシミュレーションを見たことがありません。どこかに載っているようでしたら、ぜひ教えてください。

*1:計算式をもとにしていますが、確実に正しいか不安があります。ご自身で再計算してみてください