FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

保険に入るべきか、入らぬべきか

今回は節約の話をしようと思います。

 

資産を増加させるには、収入を増やす、支出を減らす、利回りを上げるの3つしかなく、中でも確実に効果があるのが支出を減らす手法です。

 

支出を減らすときは、大物に手を付けるのが鉄則です。つまり、住宅、自動車、保険になります。

 

保険をどうするかを考えるにあたり、ポイントは3つあると思っています。1つは保障、2つ目は税金、そして3つ目が利回りです。

 

最後の「利回り」は、実はあまり考慮の必要がありません。というのは、普通の投資よりも利回りの良い保険はそうそうなく、掛け捨ての保険と投資を組み合わせたほうが、結果的によいものになるからです。

 

「税金」については、別途書きたいと思います。

 

そして、この「保障」というのが曲者です。それは、「もしものことがあっても払えるのならば、保険に入らないほうが有利」という原則があるからです。たとえば、ちょっと検索してもらえばわかりますが、東京都や北海道などの公務員が使う公用車は普通の任意保険に入っていないそうです。これは台数が非常に多いので、民間の保険に入るよりもいざ事故が起きたときに対応したほうがコストが節約できるからです。同様に、多くの資産を持っている方の中には、医療保険に入っていない人も多いと聞きます。ガンなどで長期入院したとしても、そのときは自分の資産から払えるからです。

 

こう考えると、いざというときに支払えないくらいの金額が発生する場合だけ保険に入るのが合理的な考え方に思えます。逆にいうと、入る必要があるのは私の場合、億単位の支払いが発生する可能性がある、自動車の対人対物任意保険、損害賠償保険、火災保険くらいになります。

 

悩むのは、自動車の車両保険、生命保険です。こちらは金額も補償額も大きいので、安易な決定はできません。

 

現在は、車両保険には加入しています。車をぶつけた場合は自分の金で直せばよく、私の場合はこれまで車両保険が必要になるほどの事故をしたことはありません。ではなぜ加入しているのか? それは金額の合理性ではなく、「安心」を買ったためです。

 

「安心」を買うのは合理的ではないという考え方もあります。しかし、車を走らせるたびに、「もしぶつけたらうん百万円か。。」と考えるのは精神衛生上よろしくありません。同様に「盗難にあったらうん百万円か」というのも、気になると夜眠れません。眠れぬ夜を少し過ごして、年間5万円程度で安心が買えるのなら、そのほうがいい、と結論しました。

 

金融資産の価格下落で数百万円資産を減らすのはそれほど精神的なダメージではないのですが、車のようなものだとその可能性を考えるだけで気に病んでしまうのは不思議なものです。

 

生命保険も、掛け捨てのものに加入しています。正直なところ、こちらは見直すのもありだと思っています。資産運用でセミリタイアしようと考えてるくらいなので、たとえ私が死んでも資産の活用で家族は生きていけるはずです。また、現在不動産投資を検討しており、これが実現すると、銀行借り入れに団体生命保険がつくはずです。そうすれば、毎月1万円も払っている生命保険は不要になります。

 

なぜすぐに解約していないのかというと、税金の問題があるからです。

 

生命保険の支払い額は、年間8万円超の支払いに対し、6万8000円の所得控除が可能です(新制度)。所得税4万円、住民税2万8000円なので、所得税率33%の場合で1万3200円+住民税2800円、40%の場合で1万6000円+住民税2800円の節税になります。これは別に儲かるわけではなく、支払いに対して1万6000円〜1万8800円の割引があると見ることができます。

 

これをお得と見るかどうか。

 

公益財団法人の生命保険文化センター平成27年度調査(PDF)によると、生命保険(個人年金保険を含む)の世帯年間払込保険料は、全生保で38.5万円ということで、月額3万2000円を払っているそうです。私の生命保険はこれよりかなり低いので、そもそも保険にあまり入っていないとも言えるのですが、さらに削減したい気持ちは大きいです。

 

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 ※ 公益財団法人の生命保険文化センターの平成27年度調査(PDF)より