残り6日となった銀プットオプションの売り。順調に値上がりしていた銀価格が、本日下落しました。ポジションはどう動いたでしょうか?
↓昨日のポジション状況
今回、損益合計が-59.2ドルまで減少しました。手数料を除いても39ドルの含み損です。いまポジションをクローズすれば、6000円程度の損失になるということです。
ただし、権利行使されて銀を買わなくてはいけないことになる価格は、16ドルですので、まだ0.2ドルほどのバッファがあります。このまま16ドルを割らなければ、権利行使されずに最初にもらった95.8ドルのプレミアムを受け取って終了。16ドルを割ったら権利行使されて、その時の価格で銀を買わなくてはなりませんが、最初にプレミアムを受け取っているので、その分は利益の余地があります。
グリークでは、デルタが165→432XAGと大きく減少。これは、OTMからATMに近づいたことで上昇しました。デルタが上がったことで、このあと銀価格がさらに下落するとプレミアムの価格下落も加速します。
デルタから逆算すると、参加者はこのプットオプションが権利行使される確率を21%と見ているようです。
ボラティリティは16.18%→16.21%とほぼ変わりません。セータは昨日の8ドルから16ドルへと倍増しました。セータは、ATMに近いほど大きくなるので、銀価格下落によって時間的価値の減り方も加速しました。
最後にチャートです。このオプションを売ったときの価格とほぼ同じ、16.26ドルまで一気に下落です。最初よりもプレミアムが減少しているのは、満期までの期間が少なくなり、そこまでずっとセータ分だけプレミアムが削られてきたからです。
このまま銀価格が上がりっぱなしで満期までいくと、記事としてはつまらないと思っていましたが、銀価格が下がったので、面白くなってきました。
↓翌日の状況。
↓昨日の状況。